ラファ作戦強行なら武器提供制限 バイデン氏明言 すでに輸送延期も

有料記事イスラエル・パレスチナ問題

ワシントン=下司佳代子

 バイデン米大統領は8日、避難民が集中するパレスチナ自治区ガザ南部ラファでイスラエルが大規模な軍事作戦を強行すれば、武器や砲弾の提供を制限すると表明した。米政権として従来より踏み込んだ形で、イスラエルに対して政治的な警告を発した。ただ、ネタニヤフ政権は強く反発しており、自制を促す効果には限界もありそうだ。

 米CNNの取材に語った。バイデン氏は、米国が輸送を止めたと報じられた重量約900キロの爆弾について触れ、「その爆弾やその他の手段でイスラエルが人口密集地を狙った結果、ガザでは民間人が殺されてきた」と述べた。米国が提供した武器で民間人が殺傷されていることを認めた。

 その上で「イスラエル軍がもしラファに入れば、従来、都市を攻撃するために使われてきた武器は供給しない、と私は明確にした」と語った。すでに輸送を1回、見送っていることも認めた。

 ラファではイスラエル軍がす…

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