ジョンソン元英首相、投票所に身分証忘れ 自身が法制化したのに…

ロンドン=藤原学思
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 英イングランドとウェールズの各地で地方選が行われた2日、ボリス・ジョンソン元首相(59)が投票所を訪れたが、写真付きの身分証明書を持参せず、投票所から追い返された。英民放スカイニュースが報じた。

 英国では2023年5月から、投票時にパスポートや運転免許証などの身分証明書を提示することが求められるようになった。これは、ジョンソン氏が首相在任中の22年4月に成立した法律に基づくものだ。

 スカイニュースによると、ジョンソン氏は地元警察を監督する「公安管理官」の選挙のためにロンドン近郊の投票所を訪れたが、身分証を持っていなかった。広報担当者は同局に対し、事実関係を否定せず、最終的には2日中に投票できたと語ったという。

 ジョンソン氏をめぐっては、新型コロナウイルスの流行期に首相官邸などのパーティーに参加していた問題から非難が高まり、22年9月に首相を辞任。23年6月には議員も辞職した。パーティー問題は、政権を握る保守党の支持率が低迷する一因になったとされる。(ロンドン=藤原学思

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