観客はみんな裁判員 参加型の演劇「極刑」、6月に横浜で上演へ

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増田勇介
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 被告は、かつて勤務していた横浜市の会社に金を盗もうと押し入り、経営者夫婦に見つかって夫婦を刺し殺した。検察官が死刑を求刑し、弁護人は死刑は回避すべきだと主張する――。

 そんな設定の裁判演劇「極刑」が6月1日、横浜人形の家(横浜市中区)のあかいくつ劇場で上演される。観客の中から判決を下す裁判員が選ばれるという、参加型の「大人の模擬裁判」だ。今月で施行15年を迎える裁判員裁判制度の意義を改めて問おうと企画された。

 パンフレットには被告の略歴や事件の経緯が「裁判記録」のように記され、劇中に事件発生や犯人の逮捕を伝えるニュース映像が流れる。

 観客の中からくじ引きで選ばれた裁判員役の6人が、被告役や証人役の劇団員に直接質問し、審理が終わった後は別室で評議して判決を考える。そのやりとりによって判決が変わる。

 裁判員に選ばれなかった観客…

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