筋ジス患者らに職員5人が性的虐待か 大牟田病院「管理態勢に不備」

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 看護師ら男性職員5人が、徐々に筋力が衰えていく難病・筋ジストロフィーや重症心身障害の入院患者に性的虐待をしていたことが発覚した国立病院機構大牟田病院(福岡県大牟田市)の川崎雅之院長らが2日、会見し、謝罪した。職員への処分はまだ行われておらず、2人は退職し、3人は患者に接触しない形で勤務を続けているという 。

 同院によると、2023年12月に入院患者から「男性職員から下半身を触られた」という趣旨の訴えが病院にあり、問題が発覚した。病院の聞き取り調査で、男性職員5人による男女11人の入院患者への虐待疑いが判明。同院は、障害者虐待防止法に基づき、各患者の関係自治体に虐待の疑いがあることを通報し、自治体側は既に患者6人に対する虐待を認定し、1人は認定されなかったという。残る4人については調査が続いている。

 同院の説明によると、職員5人は介護職員3人、看護師2人。就寝中や入浴介助の際に陰部を刺激したり、女性利用者の胸付近を触ったりする虐待を加えていたという。病院側は職員の聞き取りを行っているが、「本人がどうして行ったのか、明確な回答が得られていない」(川崎院長)と言う。

 同院は外部の専門家による第…

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