「賢い」は愚か? 記事点検での闘い 誤字脱字を見落とさないために

有料記事メディア空間考

メディア空間考 小林正典

 3月まで校閲の担当だった。記事の誤字脱字や不適切な表現などを点検し、事実関係も確認する。

 それが仕事だから、忙しい記者がうっかりしてしまった勘違いや間違いがもしあれば漏らさず見つけ出さないといけない。でも、目を皿のようにして点検したつもりでも、誤りを見落としてしまったことはある。ほとんどが他の人が見つけてくれて事なきを得たが、その度に自分の無力さを痛感した。そして、次は同じミスをしないようにとノートに書き留める。

 言い訳するつもりではまった…

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