作家ポール・オースターさん死去 ニューヨーク三部作、日本でも人気

 現代米国文学を代表する作家のポール・オースターさんが30日、肺がん合併症により、ニューヨークの自宅で死去した。77歳だった。米メディアが伝えた。

 1947年生まれ。82年に「孤独の発明」で小説家デビュー。「幽霊たち」など、85~86年に発表したニューヨーク三部作が評価され、現代米国文学の旗手として注目された。89年には米国史をさかのぼりながら自らの存在意義を問う青年の物語「ムーン・パレス」を発表。他の作品に「幻影の書」(2002年)、「ブルックリン・フォリーズ」(05年)など。柴田元幸さんによる邦訳も多く、日本でも人気が高い。

 映画にもかかわり、「スモーク」(95年)で脚本を手がけ、「ルル・オン・ザ・ブリッジ」(98年)で監督を務めた。

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