「後ろ盾はない」維新は空中戦 不祥事、万博…逆風の中での戦い

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小林圭 伊沢健司
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 今月21日、傘をさしてもぬれるほどの大雨が降る中、長崎県大村市のイオン大村ショッピングセンター前に約40人の聴衆が集まった。衆院長崎3区補欠選挙に立候補した日本維新の会の井上翔一朗氏(40)の横で、吉村洋文・共同代表(大阪府知事)が声を張り上げた。

 「ものすごく厳しい。もうわかっています。立憲民主党は組織も強く、僕らには後ろ盾はありません。皆さんだけが後ろ盾です」

 聴衆の男性(69)は、これまで自民党候補に投票してきた。「これまで維新には、漠然としたイメージしかなかった」というが、演説を聴き、維新の政治改革や教育無償化の訴えに魅力を感じているという。

 維新にとって長崎は足場のない地域だ。県内に地方議員はおらず、小選挙区に候補者を擁立したのも2017年以来2人目。知名度不足が課題のため、吉村氏のような著名な政治家を呼んで訴える「空中戦」が頼み。選挙カーで走り回る一方、選挙中に集会は一度も開かない。「動員をかける組織がない」と陣営関係者は明かす。

2022年参院選で躍進も万博で逆風

 大阪発の地域政党としてスタ…

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