家宅捜索受けた東京女子医大、理事長へ追及相次ぐ 「職員への冒瀆」

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福冨旅史 三井新 小川聡仁
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 名門として知られる東京女子医科大学東京都新宿区)で混乱が続いている。同大や同窓会組織の資金をめぐりトップの責任を追及する指摘が相次ぎ、3月には関係先として特別背任容疑で家宅捜索を受けた。医療現場への影響も懸念される。

 「医療は患者と医療者の信頼関係が基本。こういう問題はそこに悪影響を及ぼす」「警察に捜査されているところに(職員が)入るわけがない。職員への冒瀆(ぼうとく)だ。解決しない限り、私たちは仕事ができない」

 家宅捜索を受けて4月1日、同大で職員向けの説明会が開かれた。出席者によると、トップの岩本絹子理事長(77)ら幹部へ職員から厳しい質問が続いた。

 警視庁は3月29日、同大の同窓会組織である一般社団法人「至誠会」の元職員が元事務長と共謀し、勤務実態がないのに約2千万円の給与を至誠会から受け取った疑いがあるとして、理事長室や岩本氏の自宅など十数カ所を家宅捜索した。岩本氏は昨年4月まで至誠会の代表理事を務めていた。

理事長に不満を訴える声が相次ぎ、辞任を求める署名活動も始まった。先進医療で知られる名門で何が起きているのか。

疑惑は「フェイクニュース」と否定

 関係者によると、元職員は岩…

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