第7回無人サービスに高齢者そっぽ スマホで手続きなど苦手 朝日世論調査

有料記事8がけ社会×世論調査

渡辺康人
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 朝日新聞社が実施した全国世論調査(郵送)のテーマ「人手不足社会」に関連して、仕事やサービスがデジタル技術により「無人化」されていくことの印象を尋ねたところ、18~29歳は71%が「よい印象」と答えたのに対し、70歳以上では33%にとどまり、「悪い印象」が52%に上った。抵抗ある無人サービスは「バスの自動運転」(49%)、「スマホを使っての各種手続き」(48%)、「自動音声の電話応対」(33%)などが多かった。

 「よい印象」「悪い印象」は全体では50%対36%で好印象が上回ったが、年代が上がるほど悪印象派が増える。男性は55%対34%と好印象派が多めで、女性は46%対38%と差が縮まる。

 抵抗を感じる無人サービスは七つの選択肢からいくつでも選んでもらった。

 バスの運転士不足による路線…

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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2024年5月2日10時30分 投稿
    【視点】

    だからこそ、各種社会サービスは、スマホアプリに代表される「無人サービス」「自力手続」に高付加価値を付けがちなのだ。スマホ手続きに「そっぽを向く」層が、社会サービスから体よく切り捨てられることが正当化されてしまう、いま、そんな「新しい社会常識

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    佐倉統
    (東京大学大学院教授=科学技術社会論)
    2024年5月2日11時42分 投稿
    【視点】

    若い世代で抵抗感が少ないということは、単純に慣れの問題である可能性を示唆しているのではないか。人口減少・低成長社会でのサービスに適応しているともいえる。社会の変化に合わせてサービスの形態が変化するのは当然。むしろ前向きに解釈したい。

    …続きを読む
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