規模拡大で「もうかる」 介護業界の人材獲得術 採用費減って好循環

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上地兼太郎 松浦新
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 人手不足が深刻さを増している介護業界。高い手数料を覚悟のうえで人材紹介会社に頼るケースが多い中、独自の戦略で人材確保につなげている事業者があります。待遇改善を進めてPRするほか、SNS発信で就職希望者と接点を増やそうと工夫を重ねています。

 「お客様のため、は大切ですが、これを強く打ち出しすぎることがあるのが介護業界です」

 神経難病のパーキンソン病(PD)専門の介護施設「PDハウス」などを運営する「サンウェルズ」(金沢市)が、3月に東京・丸の内で開いた会社説明会で、下地一彰採用部長はこう訴えた。

 そして、転職希望者25人を前に熱を持って説明したのは、会社の理念「自らが輝き、人を元気にする」だった。

「バーンアウト」をなくすために

 力を入れるのは従業員の待遇…

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