品川に移動後、別グループと接触 車の血痕、女性と一致 栃木2遺体

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遠藤美波 長妻昭明 藤田大道
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 栃木県那須町の河川敷で16日、男女2人の焼損した遺体が見つかった事件で、2人が事件前夜、東京・上野から仕事仲間と一緒にレンタカーで品川に移動した後、別のグループと接触していたことが捜査関係者への取材でわかった。栃木では別の車に乗せられており、捜査本部は複数の人物が事件に関わったとみて調べている。

 事件は発覚から23日で1週間。事件発覚の現場は栃木県で、被害者の居住地などが都内のため、両警察は警視庁大崎署に合同捜査本部を設置して捜査している。

 捜査本部によると、遺体で見つかったのは会社役員の宝島龍太郎さん(55)=東京都千代田区=と、宝島さんの妻とみられる女性の2人。

 捜査関係者によると、夫妻は15日午後9時半ごろ、上野で男性と歩く姿が防犯カメラに映っていた。その後、知人男性が借りたレンタカーのワンボックスカーに乗った。午後11時ごろ、この車から夫妻と知人男性ら計4人が東京都品川区東品川で降りていた。

 宝島さん夫妻は上野で複数の飲食店を経営。車を借りたのは夫妻の仕事上の知人で、捜査本部の調べに「新たな出店のための物件探しで東品川に行った」と説明したという。夫婦は約30分後、ワンボックスカーに再び乗り込む様子が防犯カメラで確認された。その後、足取りは途絶えた。

 一方、捜査関係者によると、21日に死体損壊容疑で逮捕された建設業の平山綾拳(りょうけん)容疑者(25)=埼玉県越谷市=が事件発覚前日の15日の午後9時半ごろ、自分名義の黒のセダンタイプの車を運転し、都内で複数の人物と合流しているのが確認された。この人物らは、東品川にいた宝島さんらのグループとは別という。

 平山容疑者の車は16日午前4時ごろ、栃木県内を走行するのが確認された。その約3時間後の午前6時50分ごろ、那須町の山中の河川敷で2人の焼損した遺体が見つかった。手足が縛られ、顔は袋とテープで覆われていた。この車の後部座席とトランク内から血痕が確認され、DNA型鑑定の結果、妻とみられる女性の遺体と一致した。結束バンドや粘着テープ、妻の免許証もあった。

容疑者「現場行っていない」「面識ない」

 17日午前6時半、平山容疑…

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