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　栃木県那須町で男女２人の焼損した遺体が見つかった事件で、遺体の男性と妻が事件前日の夜、東京・上野から若い男と一緒にワンボックスカーに乗り込み、その後に都内で車を乗り換えていたことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、２人がこの前後に事件に巻き込まれたとみて調べる。

　事件では建設業の平山綾拳容疑者（25）＝埼玉県越谷市＝が21日、死体損壊容疑で逮捕された。16日未明から朝までの間、那須町の河川敷で会社役員の宝島龍太郎さん（55）＝東京都千代田区＝と女性の遺体に火を付け、損壊した疑い。「指示された。車を貸した」と供述しているという。捜査本部は、女性は宝島さんの妻とみている。

　捜査関係者によると、15日午後９時ごろ、宝島さんと妻が、平山容疑者以外の若い男と歩く姿が、上野の防犯カメラ映像に映っていた。3人はその後、平山容疑者の車とは別のワンボックスカーで移動。15日午後11時～11時半ごろ、東京都品川区内で宝島さん夫妻が複数の人と一緒にいる様子が防犯カメラに映っていた。その後に平山容疑者の車に乗り換えたとみられる。

　捜査本部は22日午前、平山容疑者を送検した。（遠藤美波、長妻昭明、藤田大道）