高齢、不人気…それでもバイデン氏しかいない訳 民主党の現実を探る
ワシントン=高野遼/取材協力=トレバー・フィルセス
人材豊富にみえる米国で、国を率いる若い指導者がなぜ現れないのか。バイデン大統領(81)の続投が、民主党にとって本当に最良の選択肢なのか。米国内外で、この状況に納得できないものを感じている人は多い。大統領選をよく知る専門家たちに、ストレートに疑問をぶつけてみた。
米国の政治は高齢化しているのか
「シンプルに答えるとすれば、奇妙な偶然が重なったということでしょうか」。アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)のジョン・フォルティエ上席研究員はそう切り出し、解説を始めた。
高齢への懸念や低い支持率にもかかわらず、11月の大統領選で民主党がバイデン氏を擁立するのは「当然の成り行き」だと専門家は口をそろえます。その理由を、立場の異なる4人の言葉から読み解きます。
「2020年に当選した時…
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