モディ首相人気、陰に巧みなSNS戦略 「優秀」なメディアはいま

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 インドで、次の首相を決める総選挙(下院、定数543)が始まっています。約9億6880万人の有権者を抱える「世界最大の選挙」の行方は。ナレンドラ・モディ政権の2期10年への評価は。インドの政治状況に詳しい、帝京大の三輪博樹教授に聞きました。

 ――モディ政権の統治をどう総括しますか。

 政権交代後の1期目は、汚職のない政治と経済成長に期待が集まりました。世論調査を見る限り、モディ政権は2017年ごろまで、そうした期待に応えていたようです。物品・サービス税の導入など、目に見える政策も打ち出せていました。

地元誌の世論調査で批判が大きかった項目は

 ですがその後、民衆にとって…

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    市原麻衣子
    (一橋大学大学院法学研究科教授)
    2024年4月24日7時0分 投稿
    【視点】

    モディ首相はBJPの支持基盤を、非民主的な形で強化してきました。それまで政治的に上手く動員されていなかった低カーストの人々をBJP支持に動員すべく、本記事で指摘されているような反イスラムマイノリティの施策を次々と打ち出しました。BJPはトロ

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