イスラエルがイランに反撃の意向 各国が自制求めるも「不可避」か

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エルサレム=高久潤 テヘラン=佐藤達弥 北京=畑宗太郎
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 シリアにあるイラン大使館への攻撃に対するイランの報復攻撃をめぐり、イスラエル軍トップのハレビ参謀総長は15日、「攻撃に見合う措置を受けるだろう」と述べ、イランに報復攻撃する意向を示した。ただ、対象や時期については「検討中」と述べるにとどめ、対抗措置の内容が焦点となっている。

 イスラエルの戦時内閣は15日、イランに報復攻撃する方向で一致した。イスラエルメディアが報じた。350以上のミサイルや無人機を発射する初めての直接攻撃に踏み切ったイランを強く牽制(けんせい)する狙いだ。

 イスラエルのテレビ局チャンネル12によると、報復の目的はイランに対して確実なダメージを与えることだが、地域紛争には発展させない方針も確認した。そのための複数のシナリオについて検討したとされる。

 米ワシントン・ポストは15日、イスラエル政府関係者の話として、ネタニヤフ首相が軍に、標的リストを示すよう指示したと伝えた。死者を出さない形の攻撃を検討しているという。

 イスラエルのネットメディア「ワラ」によると、イラン領内の核関連施設、武器製造工場などの軍事施設や、シリアやレバノンにあるイランが支援する勢力の拠点などが攻撃対象として取り沙汰されている。大規模なサイバー攻撃や、イランの革命防衛隊などの要人の殺害も実施される可能性があるという。

自制求める各国、国内世論は「報復すべき」が多数

 イスラエルの報復は避けられ…

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