ピーチが電動車いすの女性を搭乗拒否「差別するつもりなかった」

有料記事

関口佳代子
[PR]

 LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションの旅客機に電動車いすで乗ろうとした女性が、搭乗を拒否された。同社によると、バッテリーの現物を搭乗時に目視できなかったため、社内規定に基づいて搭乗を断ったという。女性は「規定を見直し、車いすの人に使いやすくして欲しい」と訴えた。

 ピーチ社は「差別するつもりはなかった。本体やバッテリーの様式が確認できなかったので、安全を考えた。今後は目視確認なしで搭乗できるように検討している」と話している。

 搭乗できなかったのは、台湾に住む林君潔さん。全身の骨が弱く骨折しやすい先天性の難病「骨形成不全症」で、電動車いすで生活している。

 林さんによると、今月5日、沖縄県であった障害者のイベントに参加し、那覇空港からピーチ便で台湾に帰ろうとした。予約時に電動車いすの仕様の詳細を伝え、仕様書なども持参していたが、搭乗ゲートでスタッフから「電動車いすのバッテリー本体が見えない」として搭乗を拒否されたという。

 翌日、ピーチ側が用意した別の航空会社の便を使って帰った。

 林さんは、これまでこの車いすで3社ほど航空会社を利用したが、バッテリーが見えないという理由で搭乗できなかったことはなかったと言う。15日にオンラインで会見を開き、「電動車いすは身体の一部。目で確認しなければいけないという条件はおかしい。サービスを提供できるよう考え直して」と訴えた。

■国はバッテリーの現物確認ま…

この記事は有料記事です。残り617文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら