島根に入ると「裏金~」と自民批判 おわびから始まる補選での逆風
小手川太朗 川辺真改
岸田政権の行く末を大きく左右する衆院トリプル補選が始まった。裏金事件での党勢低下を受け、2敗が確定した自民が、島根1区で議席を守れるかが最大の焦点。野党にとっては次の衆院選を見据えた前哨戦となる。
自民党幹部を代表して新顔の応援に入った小渕優子・選挙対策委員長は「おわび」から始めなければならなかった。16日午前9時過ぎ、松江市の島根県庁前。「大変な政治不信を招いている。多くのみなさんから批判、心配を頂き、ご苦労をおかけしている。おわび申し上げる」
細田博之前衆院議長の死去を受けた島根1区では自民の「1勝」がかかる。岸田文雄首相も選挙区入りする予定で、総力戦となるはずだが、士気は高まっていない。二階派の閣僚経験者は15日、首相と距離を置く無派閥の有力議員が応援要請を断ったとの報を聞き、「誰も応援に行きたくない」と漏らした。
低支持率にあえぐ首相の党総…
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