セウォル号10年、トラウマに苦しんだ私「傷ついた人助けたい」

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ソウル=太田成美
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 韓国で高校生ら300人超が死亡・行方不明になった旅客船セウォル号の沈没事故から16日で10年。事故のトラウマに苦しんだ生存者の一人が、事故や災害で心に傷を負った人たちを助けようと活動を続けている。

 「トラウマってなに?」「心に傷がつくことだよ」。トラウマを解説する人形劇の一コマだ。セウォル号から救出された柳佳英(ユガヨン)さん(26)が友人らと演じ、2022年にユーチューブで公開した。

 ソウル近郊にある檀園(タンウォン)高校の2年生だった柳さんは14年4月、修学旅行で南西部の済州島に向かう途中、事故に遭った。「じっとして」と呼びかける放送が流れた。柳さんは友人に「一緒に出よう」と手を取られ、消防ホースをつたって傾く船内をなんとかはい上がったが、多くの級友と会うことは二度となかった。

PTSD抱えても「私は立ち上がれる」

 事故後、高校の制服を着てい…

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