円相場、介入警戒の「肝試し」状態 一時154円台半ばまで円安進む

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久保田侑暉
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 週明け15日の外国為替市場で、対ドル円相場は一時、1ドル=154円台半ばまで円安が進み、約34年ぶりの安値となった。米国の利下げ開始が遅れるとの見方から、日米の金利差を意識した円売りドル買いの動きが続いている。

 米東部時間15日朝(日本時間15日夜)に米商務省が発表した3月の小売り売上高が市場予想を上回って伸びた。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始が遅れるとの見方が広がった。また、中東情勢のさらなる悪化は原油高につながりやすく、米国でのインフレ(物価上昇)抑制が難しくなるとの懸念も出ている。

 円相場は10日に1ドル=152円台に下落したばかりで、短期間で大きく円安が進んでいる。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作氏は「先週からのドル高の流れが引き継がれている」と指摘。市場では、政府と日本銀行による為替介入への警戒感は強いとした上で、「どこまで円を売ったら為替介入という『おばけ』が出るのか、肝試し相場になっている」とみる。

 一方、東京株式市場で日経平…

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