トランプ氏が被告として出廷 復権挑む大統領経験者に歴史的審判

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ニューヨーク=高野遼
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 トランプ前米大統領による元不倫相手への「口止め料」をめぐる事件の初公判が15日、ニューヨーク州の裁判所で始まった。米国史上、大統領経験者が法廷で罪に問われるのは初めて。2016年の大統領選に向け不都合な情報の隠蔽(いんぺい)を図ったとされる事件の審判は、24年、再び共和党の大統領選候補として立つトランプ氏の資質や政治手法を改めて問うものになる。

 トランプ氏は無罪を主張しており、公判には2カ月近くを要する見通しだ。トランプ氏はほかにも三つの事件で起訴されているが、いずれも公判準備に時間がかかっており、11月の大統領選までに評決が出るのは「口止め料」の事件だけになる可能性もある。有罪になっても大統領選への立候補は可能だが、前例のない事態だ。

 マンハッタンにある裁判所の周辺では15日早朝から報道陣が集まった。支持者や抗議デモの参加者が集まることが見込まれており、厳重な警備態勢がとられた。裁判所は、公判には6~8週間かかるとの見通しを示す。水曜日を除く週4回、開廷し、原則としてトランプ氏本人が出廷する。

 公判は、市民から12人の陪…

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