「サバサバしてる」というジャッジ 性格にもジェンダー規範が侵入
聞き手・田中聡子
誰かのことを「サバサバしてる」と説明することがあります。ネットなどでは「サバサバ系女子」や「自称サバサバ女子」といった言葉も。社会学者の菊地夏野さんは、「性格にまでジェンダー規範が及んでいる」と指摘します。どういうことか、話を聞きました。
古くからある女性論
「サバサバしてる」という言葉は、主に女性に向けられます。さっぱりしている、自分の意見をハッキリ言う、など「サバサバ」がそもそも男性性を表す言葉だからこそ、女性がそうであることへの意外性が評価されているのでしょう。
男性社会の中では、女性は常に「ジャッジされる側」の存在です。女性の生き方や振る舞いを論じる「女性論」は古くからあり、明治時代には、男性の思想家や学者が雑誌や書籍などを通じて、延々と論じてきました。
男性論も存在しますが、「大…
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