「サバサバしてる」は想像の産物 背後に潜む「女はこれだから嫌だ」

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聞き手・田中聡子
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 「サバサバしてる」という言葉から、どんな人を思い浮かべるでしょうか。ちょっと毒舌なタレントだったり、誰にもこびずに生きるドラマの登場人物だったりするでしょうか。身近な人の中にもいるかもしれません。ですが、ライターの西澤千央さんは、「サバサバ」はメディアが生み出した想像の産物にすぎないと指摘します。話を聞きました。

ダブル浅野、オヤジギャル…

 「サバサバ」的なキャラクターは、それまでの「ぶりっこ」へのカウンターカルチャーとして頭角を現したと感じています。1990年代以降、「サバサバしてる」とされるキャラクターやタレントが量産されました。あくまでメディアなどによって作られた想像の産物です。

 この頃から「ダブル浅野」のように、男にこびず自立した女性がドラマに登場するようになりました。バブル期には「オヤジギャル」が流行します。「サバサバ」は、こうした女性像の進化形のように感じます。

 「オヤジギャル」はお酒を飲…

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