「米国は独りではない。日本は共にある」 岸田首相が米議会で演説

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ワシントン=西村圭史
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 訪米中の岸田文雄首相は11日午前(日本時間12日未明)、ワシントンの米議会上下両院合同会議で演説した。中国やロシアの挑戦を退けるために「米国のリーダーシップは必要不可欠」と強調したうえで、日本を「米国のグローバル・パートナー」と定義。日本が米国と一緒に自由と民主主義を基調とする国際秩序を守る決意を表明した。

 日本の首相が米議会上下両院合同会議で演説するのは2015年の安倍晋三元首相以来、9年ぶりで2人目となる。

 首相は冒頭、「米国は経済力、外交力、軍事力、技術力を通じ、戦後の国際秩序を形づくった」と述べ、「国際秩序は今、新たな挑戦に直面している」と懸念を表明。中国の軍事動向を「これまでにない最大の戦略的挑戦」、北朝鮮の核ミサイル開発を「直接的脅威」、ロシアによるウクライナ侵略に関し「今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない」と指摘した。

日米の「グローバル・パートナーシップ」をうたう岸田首相の議会演説。脳裏には2人の人物がありました。記事の後半で紹介します。

 そのうえで「ほぼ独力で国際…

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    佐藤武嗣
    (朝日新聞編集委員=外交、安全保障)
    2024年4月12日11時33分 投稿
    【視点】

    岸田首相の米議会での演説では、評価できる点と、できないところがある。 評価できるのは、中国、ロシアといった権威主義国家が勢いを増し、民主主義が退潮していることへの警告を発し、これに米国にも民主主義国家の旗手としての役割を維持するよう訴えた

    …続きを読む