「連座制」に慎重な自民、釘を刺す公明 裏金問題、出口見えぬ改革
小手川太朗 国吉美香 大久保貴裕
自民党の裏金事件を受けて始まる政治改革は見切り発車の様相だ。各党間でスタート地点の思惑も違えば、見据えるゴールのイメージも異なる。国民に広がる政治不信に向き合って、各党が折り合えるかどうか、先行きは極めて不透明だ。
自民党の茂木敏充幹事長は11日午前、訪問先の富山市で、面会した県連幹部らに「この国会中に法改正を必ず成し遂げる思いで取り組みたい」と強調した。
同日午後。公明党の石井啓一幹事長は、党会合でのあいさつで「自民党の派閥の政治資金の問題」を「今国会の最大の課題」と表現した。
政治改革に対する意気込みの強さは言葉の上では似ているようだが、両党の温度差は大きい。
たとえば、不正な会計処理が…
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