本屋大賞を受賞した宮島未奈さん「私の力というより、成瀬の力です」

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 全国の書店員が一番売りたい本を投票で選ぶ第21回本屋大賞が10日に発表され、宮島未奈さん(40)の小説「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社)に決まった。

 「先のことはわからない」。受賞作「成瀬は天下を取りにいく」のテーマであり、自身が人一倍感じていることだ。

 主婦をしながら文学賞に応募し、昨年刊行したデビュー作で本屋大賞に輝いた。「思ってもみなかったステージにいる。私の力というより、成瀬の力です」

 主人公・成瀬あかりは、閉店間際のデパートに通い、生中継に毎日映り込んだり、髪が伸びる速さを知るために、高校入学と同時に坊主頭になったり。常識に縛られない。宮島さんが結婚を機に移り住んだ滋賀県を舞台に、成瀬の中学、高校生活が描かれる。

 作家に興味を持ったのは小学…

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