【詳報】ウクライナ侵攻110、4月8日~4月20日(日本時間)

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 北大西洋条約機構(NATO)は19日、NATO・ウクライナ理事会を開き、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援の強化で合意しました。ストルテンベルグ事務総長は、地対空ミサイル「パトリオット」も含めた新たな支援ができるとわかったとし、「近いうちに新たな支援策を発表する」としています。

 一方、ウクライナメディア「ウクライナ・プラウダ」は20日、同国の国防省情報局や軍特務部隊などが、ロシア西部や南西部のエネルギー施設にドローン無人機)で攻撃を仕掛けたと報じました。標的は軍需産業にエネルギーを供給する施設で、少なくとも三つの変電所を破壊し、燃料保管庫を炎上させたとしています。攻撃が集中したとされたベルゴロド州の知事は、住民2人が死亡したとSNSに投稿しました。

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

■■■4月20日(日本時間)■■■

17:16(キーウ11:16)

ウクライナがロシア8州のエネルギー施設に大規模攻撃か

 ウクライナのニュースメディア「ウクライナ・プラウダ」は20日、同国の国防省情報局と保安局、ウクライナ軍特務部隊が同日未明、合同でモスクワ州を含むロシア西部、南西部8州のエネルギー施設にドローン(無人機)による大規模な攻撃を仕掛けたと報じた。各機関の関係者の話として、標的はロシアの軍需産業にエネルギーを供給する施設で、少なくとも三つの変電所を破壊し、燃料保管庫を炎上させたとしている。

 ロシア国防省はこれより早く、これらの8州で計50機の攻撃型ドローンを撃墜したと発表したが、被害には触れていない。このうち26機の攻撃が集中したとされたベルゴロド州のグラトコフ知事は、爆発物の投下で民家で火災が起き、住民2人が死亡したとSNSに投稿した。

00:00(ブリュッセル19日17:00)

NATO・ウクライナ理事会開催 新たな防空支援へ合意

 北大西洋条約機構(NATO)は19日、NATO・ウクライナ理事会を開き、ウクライナへの軍事支援強化で合意した。会合後に会見したストルテンベルグ事務総長によると、加盟国の兵器や弾薬の数を検証したところ、地対空ミサイル「パトリオット」も含めウクライナに新たに軍事支援ができることがわかったという。同氏は「近いうちに新たな支援策を発表する」とした。

 理事会には加盟国の国防相のほか、ウクライナのゼレンスキー大統領もオンラインで参加した。ロイター通信によると、ゼレンスキー氏はパトリオットなど高性能の防空システムが最低7基が必要だとし、緊急性を強調した。

■■■4月19日(日本時間)■■■

14:58(キーウ18日08:58)

ウクライナ空軍「ロシアの長距離戦略爆撃機を初めて撃墜」

 ウクライナ空軍のオレシチュク司令官は19日、「対空ミサイル部隊がウクライナ国防省情報総局と協力し、ロシアの長距離戦略爆撃機Tu22M3を破壊した」とテレグラムで発表した。Tu22M3の撃墜は初めてという。

 同機は大型の超音速巡航ミサイルKh22を搭載し、ウクライナ空軍は「ロシアのテロリストが平和なウクライナの都市を攻撃するために使用してきた」としている。

14:34(ドニプロ08:34)

ドニプロペトロウスク州で8人死亡 ロシア軍が住宅攻撃

 ミサイルやドローン(無人機…

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