岸田首相、政権浮揚ねらい米国へ出発 「もしトラ」にらみ首脳会談へ

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西村圭史 松山紫乃
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 岸田文雄首相は8日夕、日米首脳会談に臨むため、政府専用機で米ワシントンへ出発した。トランプ前大統領復権も予測される11月の米大統領選もにらみ、バイデン米大統領との会談で日米間の安全保障や経済で幅広い連携を固める。自民党派閥の裏金事件などで支持率が自民の政権復帰後最低水準に落ち込む中、好調な日米関係で成功を演出し、政権浮揚につなげる狙いもある。

「これからは外交と経済だ」

 「日本をめぐる安全保障環境が厳しさを増す中、日米同盟の重要性は一層高まっている。今回の訪米は日米がグローバルパートナーであり、関係が盤石だと確認し、世界に発信する大変重要な機会になる」。首相は出発前、首相官邸で記者団にこう語った。

 今回の首相訪米は2015年の安倍晋三元首相以来、9年ぶりの国賓待遇となる。日米関係筋によると、バイデン氏は、岸田氏が防衛費を国内総生産(GDP)比で「2%」へと大幅増額する方針を決めたことを高く評価し、国賓待遇を決めた。首相は米議会上下両院で演説し、初の日米比首脳会談にも臨む。

 首相は今回の訪米を「外交の…

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