土曜の「よ市」、盛岡・材木町で開幕

佐藤善一
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 新鮮な野菜や手作りの総菜、海産物、酒の出店が並ぶ恒例イベント「よ市」が6日、盛岡市材木町で始まった。昨年より2つ多い104の出店が歩行者天国に並び、開幕祭では、さんさ踊りのパレードも披露された。

 材木町商店街ににぎわいを取り戻そうと、半世紀前に始まった。約400メートルの通りに並ぶ出店には長蛇の列ができていた。よ市実行委員長の土川英司さんは「よ市をきっかけに材木町の雰囲気を知ってもらい、よ市以外でもぜひ足を運んでほしい」と話した。

 岩手県紫波町の藤村利子さんは約25年前から出店し、畑で作ったリンゴや米、梅干しなどを販売してきた。途中から孫の涼さん(37)も加わった。「毎年よ市に出るのが楽しみで生きがいになっている。長生きのひけつです」

 同県山田町産の蒸しカキを提供した白野海産の出店前には長蛇の列ができた。白野博さん(73)らは二つのコンロを使ってカキを蒸し、次々にむいていった。「今年のカキはできがいい。丸々したカキをぜひ味わって」と話した。

 よ市は11月末まで毎週土曜日、午後3時10分から6時半ごろまで開かれる。(佐藤善一)

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