「浜の駅松川浦」増築へ 想定超す来客でトイレが足りず

大月規義
[PR]

 福島県相馬市は、同市尾浜にある「浜の駅松川浦」を増築する。想定を超える来客によって、店舗が手狭になったためだ。3億4500万円をかけて床面積を1・4倍に広げ、「懸案」だったトイレも増やす。工事は年内にも終える予定だ。

 浜の駅は地元・松川浦でとれた海産物や加工食品の販売を広げるため、2020年10月に設立。建物は市がつくり、第三セクターの相馬市民市場が運営する。

 市の計画では床面積は現在の1千平方メートルから、1400平方メートルに増える。東日本大震災の前には、漁協が運営していた海産物の直売所が1千平方メートルあったが、津波で流失した。今回の増築で震災前を上回る規模になる。

 立谷秀清市長は2月の記者会見で、増築の理由を「多くの観光客や地元の人たちが利用し、想定の3倍売れている。だが、一番の想定外はトイレだった」と述べた。大きな催しがある土日などは、トイレを待つ人たちで行列ができるという。

 新たな売り場は現在の浜の駅の南側につくり、トイレ問題を解消するとともに、利用客から要望の強かった、新鮮な魚介類をつかった総菜やすしをその場で食べられる場所も設ける。大月規義

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません