合成麻薬LSDに似た成分、摂取後の飛び降り死や錯乱相次ぐ

三井新 福冨旅史
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 東京都新宿区で今年2月、合成麻薬LSDに似た「1D―LSD」と呼ばれる成分を摂取した女性(当時22)が、摂取後にマンションから飛び降りて死亡していたことが捜査関係者への取材で分かった。1D―LSDを巡っては昨年8月以降、摂取後に飛び降りて死亡したり、錯乱状態になって事件を起こしたりする事案が相次いでいる。

 捜査関係者によると、女性は知人男性が住む新宿区のマンション8階の寝室の窓から飛び降りた。男性の警視庁への説明では、女性は摂取後に「新しい自分になる」「飛んじゃう」などと話した後、飛び降りたという。男性は「製品はインターネットで購入した」と話したという。

 警視庁などによると、西日本の大学に通う20代の男子大学生も1月、成分を摂取後に飛び降り、死亡した。都内では昨年8月、台東区で20代後半の男性が全裸の状態で路上で保護され、救急搬送された。町田市では男子高校生がバスや車をたたいて壊し、逮捕された。いずれも事前に1D―LSDを摂取したと話していたという。

 厚生労働省は2月、摂取後の健康被害が相次いだことを受け、医薬品医療機器法の広域規制の対象として、成分を含む製品の新たな製造や販売などを禁止した。(三井新、福冨旅史)

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