台湾地震で南三陸町が募金箱 東日本大震災時の支援の恩返し

山浦正敬
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 3日に最大震度6強の強い地震に襲われた台湾を支援するため、宮城県南三陸町は4日、役場や南三陸病院など4カ所に募金箱を置いた。13年前の東日本大震災で、町が台湾側から受けた支援の恩返しだという。

 東日本大震災の津波で全壊した旧志津川病院を再建する際、建設費約56億円のうち約22億円を台湾の赤十字組織から支援を受けた縁。以来、台湾側とは互いの高校生が行き来するなど交流が続いている。今回は募金箱のほか、町内にある南三陸高校の生徒たちも今週末、南三陸さんさん商店街などで募金活動をするという。義援金は台湾側と相談して現地に送る予定。

 佐藤仁町長は「命のとりでとなる病院再建で協力してもらった。今回の義援金が一日でも早い復旧、復興に役立つことを祈りたい」と話した。(山浦正敬)

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