萩生田氏「党役職停止」は「軽すぎる」 背景に岸田首相の情実と思惑

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森岡航平 川辺真改

 自民党安倍派の裏金事件で、派幹部の萩生田光一前政調会長(衆院東京24区)の処分案の軽さが反感を買っている。要職を歴任し、裏金額もトップ3だが、処分案は実効性のない「党の役職停止」。不釣り合いの内容は、処分決定過程の不透明さを象徴している。

 自身もかつて処分を受けたことがある閣僚経験者は3日、こう憤った。「萩生田氏の処分が軽すぎる。最も重い『除名』か、次の『離党勧告』でないと駄目だ」

 役職停止は8段階ある処分の6番目。萩生田氏は裏金作りを受け、昨年12月、政調会長を辞任し、すでに無役であるため、役職停止を受けても「無傷」のままだ。

 当選6回の萩生田氏は、安倍…

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    菊間千乃
    (弁護士)
    2024年4月4日8時50分 投稿
    【視点】

    9月の総裁選での再選をにらむのであれば、支持率の上昇は必須であり、そのためには今回の裏金問題にしっかり決着をつける道筋を国民に見せることが何より重要だと思います。総裁選は自民党の内輪の話しです。仮に萩生田氏に貸しを作って、総裁選で勝てたとし

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2024年4月4日6時30分 投稿
    【提案】

    今回の処分は、岸田氏が何度も言ってきた「適材適所」と裏表の話です。しかも岸田氏は、首相としての貴重な時間をかなり割いて、自民党総裁としてこの裏金問題への対応にあたっているわけですから、自民党が処分の結果と理由を発表する際は、総裁として首相官

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