道立の動物愛護センター開設 災害時に被災地に輸送できる飼育舎も
松尾一郎
北海道は1日、保健所が保護した犬猫を新しい飼い主につなぐための「動物愛護センター」(愛称:あいにきた)を開設した。すでに施設を持つ札幌市と旭川市以外の道内各地をカバーする。
江別市の酪農学園大学内に設置した道直轄の基幹センターのほか、外部に業務委託し、道東、道北、道南にも広げる。
基幹センターは、木造平屋建て(計176平方メートル)。輸送可能なコンテナ状のムービングハウス2棟を飼育舎(55平方メートル)にしており、災害発生時には、そのまま被災地に輸送して、犬猫保護などの拠点として利用できる。道によると、全国初の試みだという。
動物愛護センターは、保健所に一定期間収容されたものの、飼い主が決まらなかった犬猫を引き取り、必要な治療やしつけなどをした上で、新たな飼い主につなげるのが大きな役割だという。(松尾一郎)