険しい地形、地震で道路崩落 付近では3年前に列車事故 台湾・花蓮

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小早川遥平
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 台湾東部沖を震源とする3日の地震は、先祖を供養する「清明節」の連休を翌日に控えた台湾を襲った。東部・花蓮県のトンネル付近では道路が崩落したが、現場付近では3年前の清明節に、帰省客を乗せた列車が脱線して49人が亡くなっている。

 今回の地震で道路が崩落したのは、震度6強を観測した花蓮県にある「大清水トンネル」。観光地としても知られる厳しい断崖に沿って、鉄道と道路が敷かれている。同県に住む女性が撮影した写真によると、斜面の上側を走る道路はトンネルの外で途絶え、つながる道路が跡形なく流されていた。

 その現場から斜面を下ったところにある列車用のトンネル付近では、2021年4月2日に台湾鉄道の特急列車「タロコ号」が斜面を転落してきた工事車両に衝突し、乗客・乗員49人が死亡、日本人を含む200人以上が負傷する事故があった。連休初日で多くの客が乗っていたことや、地形が険しかったことから救助作業が難航した。

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