沖縄県与那国島で震度4、30cmの津波を観測 震源は台湾付近

力丸祥子

 3日午前8時58分ごろ、台湾東部付近を震源とする強い地震があった。気象庁は沖縄本島地方、宮古島・八重山地方に津波警報を出し、同日午前9時14分に、宮古島・八重山地方に最初に到達し、最大0・3メートルの津波が観測された。

 同庁によると、国内では沖縄県与那国町で最大震度4を観測するなどした。津波警報は同日午前10時40分、注意報に切り替わり、同日正午、全ての津波注意報が解除された。同庁は「今後2~3日程度は規模の大きな地震が発生することがある」と注意を呼びかけている。

 同庁によると、震源の深さは23キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7・7と推定されるという。今回、地震があった台湾付近はプレートの沈み込みが複雑で、これまでも大きな地震が相次いでいる地域だという。

 緊急会見した同庁の青木重樹・地震津波対策企画官は「地震発生から1週間程度は同程度の地震に注意してほしい」と話した。

 国内で津波警報が発令され、実際に津波が観測されたのは、元日に発生した能登半島地震以来だった。(力丸祥子)…

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    福田充
    (日本大学危機管理学部教授)
    2024年4月3日11時8分 投稿
    【視点】

    沖縄本島、宮古島、八重山地方に発表された津波警報は津波注意報に切り替えられましたが、津波には第二波、第三波が発生することがあり、また今後も震源付近で同程度の余震、さらには本震が発生することもあります。引き続き津波の情報に警戒して、安全を確保

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