国際宇宙ステーションのゴミ? フロリダの家屋直撃か、NASA調査

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ワシントン=合田禄
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 国際宇宙ステーション(ISS)から落下し、米フロリダ州の家屋に直撃した可能性がある金属片について、米航空宇宙局(NASA)が回収して調査していることを明らかにした。宇宙航空研究開発機構(JAXA)がISSに物資を運んできた補給機「こうのとり(HTV)」の部品の可能性もある。

 フロリダ州の地元テレビ局によると、同州南部ネープルズで3月8日、上空から落ちてきた金属片が住宅の屋根を突き破り、床板も破壊したという。金属片は空き缶より一回りほど小さいサイズだった。

 この金属片がISSから落下した部品ではないかと疑われている。

 NASAは2021年3月、ISSで使って古くなったバッテリーを積んだJAXAの荷物台を、大気圏に突入させるために放出した。重さは約2・9トン。

 NASAは当時、「地球の軌道を2~4年周回し、害を与えることなく大気圏で燃え尽きる」としていた。

一方、欧州宇宙機関(ESA)は今年3月の大気圏への突入の際、「ほとんどは燃え尽きる可能性があるが、一部の部品が地上に到達するかもしれない。ただ、死傷者が出るリスクは非常に低い」としていた。

■責任はどこに…

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    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2024年4月8日14時51分 投稿
    【視点】

    今回はISSから落下した部品でしたが、今後は人工衛星が落下してくる可能性も増えると思います。内閣府によれば、2022年だけで2000機以上の人工衛星が打ち上げられており、10年前(2012年)の約10倍の規模だそうです。競争が激化する月の資

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