こだわりの「鉄道部屋」10年続いた理由 夜行座席もビデオデッキも

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福家司
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 景勝地・大歩危峡とJR土讃線を望むホテル「大歩危温泉サンリバー大歩危」(徳島県三好市)に鉄道ファン向けの客室がオープンして10年を迎えた。近年、全国各地のホテルで開設が相次ぐ「鉄道部屋」の草分け的存在で、今では鉄道ファンにすっかり定着した。

 ホテルの公式ウェブサイトには「鉄道部屋」の記述は見当たらないが、大手旅行予約サイトから予約できる。その一つには、こんなふうに書かれている。

 鉄道ファン専用和室

 【お部屋】鉄道カメラマンと鉄道ファンがリフォームした鉄橋の見える和室

 ホテルは、鉄道写真の撮影地として知られる土讃線の吉野川第二橋梁(きょうりょう)の近くにある。4階にある「鉄道部屋」は、高松市の鉄道カメラマン、坪内政美さん(49)がトレインビューを生かした鉄道ファン向けの部屋を作ろうとプロデュースし、仲間の協力も得て2014年1月に開設された。

 「まさか10年も続くとは思いませんでした」

 坪内さんによると、コンセプトは「昭和・平成の鉄道」で、今も進化を続けている。

「ムーンライト高知」の座席も

 特急「南風」など橋梁を行き…

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