「宮城に貢献したい」「厳しい経済環境に立ち向かう」 各地で入社式

吉村美耶 中島嘉克
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 新年度がスタートした1日、宮城県内各地で入社式などがあり、多くの若者が新社会人としての一歩を踏み出した。

 県庁であった辞令交付式には新規採用職員131人が出席し、緊張した面持ちで式に臨んだ。

 仙台市出身の松岡侑輝さん(22)は国際交流や多文化共生に取り組む国際政策課に配属が決まっている。学生時代はシンガポールに留学していたといい、「これから長く勤める職場で、期待感がある。自分自身成長しながら、生まれ育った宮城県に貢献したい」と抱負を語った。

 村井嘉浩知事はあいさつで「子育て支援やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進のためには、若い世代の力が必要。失敗を恐れることなく、前向きにチャレンジできる職員になってほしい」と激励した。

 生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)はグループの入社式を同市内で開いた。415人が入社し、このうち強化するロボティクス事業や食品事業などに過去最高の約160人を配属する。

 大山晃弘社長は「常に新しいことにチャレンジし、社会課題に前向きに取り組んでいく。アイリスオーヤマの精神を理解して、チャレンジスピリッツを発揮していただきたい」と呼びかけた。

 新入社員代表の矢嶋大空さん(23)は少子高齢化や円安・物価高などを挙げ「厳しい経済環境に立ち向かえる強い意志をもってこれから頑張っていきたい」と答辞を述べた。

 矢嶋さんは北海道大学出身。入学式は新型コロナ禍で中止になったといい、「入社式という一堂に会する場を設けていただき、社会人になったという実感を感じることができた」と話していた。(吉村美耶、中島嘉克)

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