名鉄、全車両に防犯カメラを設置へ リアルタイムで確認できる機能も

辻健治
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 名古屋鉄道は、セキュリティー強化や犯罪抑止を狙い、全ての車両に防犯カメラを設置する。廃車計画がある車両を除いた約1千両が対象で、2028年度までに整備を終える方針だ。

 同社では、19年度から通勤用車両の「9500系」と「9100系」に防犯カメラを設置。23年度末までに整備したのは全1064両のうち80両で、7・5%だった。

 これまで車両に設置してきた防犯カメラは、録画した映像を確認するものだったが、今後はオンライン対応の機能を追加。運転指令員がリアルタイムに車内の状況を確認できるようになるという。設置台数は、1両あたり3台程度となる。

 21年に列車内での傷害事件が相次いだことなどを受け、国土交通省は昨年10月、新幹線や大都市圏の一部の路線で、新たに導入する車両に防犯カメラを設置することを義務づけた。(辻健治)

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