南小松島駅に副駅名「日新四国工場玄関口駅」 JR四国が新広告事業

東孝司
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 JR牟岐線の南小松島駅(徳島県小松島市)の駅舎やホームの駅名標に29日、「日新四国工場玄関口駅」という表記が加わった。JR四国とジェイアール四国企画が初めて採用した「副駅名称広告」で、駅近くに位置する合板製造工場が手を挙げた。

 これまで阿波川口駅(徳島県三好市)の「ぽんぽこ阿波川口駅」、入明駅(高知市)の「志の龍馬駅」といった愛称のついた駅はあったが、広告媒体としての副駅名は初めて。今後もJR両社は、駅全体を媒体とする「貴社の想(おも)いを…まるごと駅広告」という商品名で管内駅の広告を募る。

 この日、南小松島駅であった記念式典で、JR四国の平田成正・事業開発本部長は「駅がにぎわい、地域の顔となることを望んでいる」と話し、日新の佐藤一郎・副社長は「2011年に住友林業クレストから事業継承した工場。製品の合板の材料に多くの国産材を使い、地元の人にも働いていただいて、地域に貢献していきたい」と語った。

 同様の駅名広告はJRの他社でも採用され、昨秋には山手線などが通る神田駅に「アース製薬本社前」の副駅名や「モンダミン口」といった出入り口名がついたことが話題になった。(東孝司)

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