「旧ジャニーズ事務所問題の原点はSMAP解散」鈴木おさむさん語る

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森下香枝

 3月末をもって仕事を引退すると宣言した放送作家の鈴木おさむさん(51)が、自分が見た出来事を小説として記した著書「もう明日が待っている」を文芸春秋から出版した。人気テレビ番組「SMAP×SMAP」などに放送作家として20年以上携わった鈴木さんが、今だから明かすSMAP解散の真相とメディアへの遺言とは。

鈴木おさむさんが今だから言えること…

 SMAPの解散が決定的になったのは2016年1月18日、緊急生放送された番組「SMAP×SMAP」内で行われた「謝罪会見」だ。

 グループの解散・独立がささやかれる中、黒いスーツを着た5人が黒いカーテンの前に立ち、こわばった表情で謝罪した。後に「公開処刑」とも言われた会見を構成したのが鈴木さんだった。

 「あの放送から7年以上が経ったが、あの時のことは誰かがちゃんと残さないとダメだと思っていた。あってはならないことだった」と振り返る。

鈴木さんは「旧ジャニーズ事務所問題の原点はSMAP解散劇」にあると言います。あれから7年、今だから振り返る問題とは?

 「もう明日が待っている」には会見にいたる経緯が克明につづられている。

 それによれば、緊急生放送で…

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この記事を書いた人
森下香枝
編集委員|中高年問題・終活担当
専門・関心分野
終活、中高年のセカンドライフ、事件など
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    小林恭子
    (在英ジャーナリスト)
    2024年3月31日17時13分 投稿
    【視点】

    旧ジャニーズ事務所が「おかしいな」と多くの人が思い始めたのは、SMAPの解散のときでしたよね。 筆者は今英国に住んでいますが、日本語のツイッター(現X)を読んでいて、たくさんの批判が噴出していることを知りました。 ただ、この時は「理不尽

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    松谷創一郎
    (ジャーナリスト)
    2024年4月3日3時2分 投稿
    【視点】

    この記事で扱われている部分──SMAP解散の経緯についての描写は、一昨年末の『文藝春秋』(2023年1月号)ですでに発表されています。今回の『もう明日が待っている』は、全体の半分が書き下ろされて刊行されました。 自分自身にとっても、SMAP

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