120年続く私設図書館に新館 人気店のパンも販売、絵本と楽しんで
林利香
滋賀県長浜市木之本町で約120年続く私設図書館「江北(こほく)図書館」が、クラウドファンディング(CF)を活用し、閲覧室やトイレを備えた新館を完成させた。地元のパンの老舗つるやが運営し、開館の記念に制作された絵本に登場するパンも販売する。3月31日にオープニングセレモニーを開く。
新館は、今までの図書館(library)に色々なものを新しくプラスしていくという思いを込め、「Lib+(リブプラス)」と命名された。
江北図書館は、余呉村(現長浜市)出身の弁護士・杉野文彌(ぶんや)が1902年、「故郷の若者に学びの機会を」と私財を投じて設けた杉野文庫が前身。これを継ぐ形で07年に設立された。75年に旧伊香農協の建物(37年建築)に移転した。
アーチ形の4連窓など意匠を凝らした擬洋風建築。約4万5千冊の蔵書があり、地域住民らが長く運営してきた。
クラファンに目標額の1.5倍
建物は築85年以上が経って…