球磨川下り「三度目の正直」なるか 4月6日から再開へ
熊本県の人吉球磨地域の観光シンボル、球磨川下りが4月6日から再開する。2020年7月の豪雨後、2度復活したが、川床に土砂がたまっていずれも運休になった。「三度目の正直で今度こそ」と関係者は意気込む。
再開するのは、人吉市内の発船場から旅館「翠嵐楼」の船着き場までの約4.5キロ。豪雨前に「清流コース」として運航していたルートで、同コースの再開は3年9カ月ぶりになる。
豪雨後は、発船場から2.5キロ下流にある市の交流施設「くまりば」の船着き場までの「清流復興コース」で2度、再開したが、いずれもくまりば付近の川床に土砂がたまり、2カ月あまりで休止していた。
「ならば、いっそのこと本来のゴールまでのコースを整備しては」と土砂の掘削を進め、「清流コース」の再開にこぎつけた。
運航会社「球磨川くだり」の船頭、藤山和彦さんは「今度も出水期の土砂がどうなるか。三度目の正直になってほしい」と話す。
運航は午前11時、午後1、3時の3回。所要時間は約50分。料金は中学生以上3千円、小学生1600円、3歳以上1千円、乳児は大人1人につき1人無料。問い合わせは球磨川くだり(0966・22・5555)。(今村建二)