岸田首相、森元首相が再聴取の対象に「含まれうる」と言及

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 自民党派閥の裏金事件をめぐり、岸田文雄首相は28日の参院予算委員会で、かつて安倍派会長を務めた森喜朗元首相が党の再聴取の対象に「含まれうる」と述べた。一方、「(聴取が)必要な方が誰だかは調整中だ」とし、実際に森氏への聴取を行うかどうかは明言しなかった。立憲民主党辻元清美代表代行の質問に答えた。

 首相は「今回の案件には森元首相を含む、多くの関係者がかかわっているというご指摘がある」としたうえで、「政治責任を明らかにするために必要な対象者を誰にするのか、検討しながら聞き取り調査を続けている」とした。すでに再聴取をした対象者がだれかは明かさなかった。

 そのうえで、辻元氏が「森氏は含まれるか」とただしたのに対し、首相は「森元首相も、関係者の一人である。政治責任を明らかにするために必要な方、ということで含まれうる」と語った。

 また、首相は予算委の中で、聞き取り調査の内容を公表することも明らかにした。

 首相は26、27両日、塩谷立(衆院比例東海)、下村博文(衆院東京11区)両元文部科学相、同派幹部の世耕弘成前党参院幹事長(和歌山選挙区)、西村康稔前経済産業相(衆院兵庫9区)に聞き取り調査を行ったことが判明している。

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