在日米軍司令部の機能強化、首脳合意へ 日本の独立指揮系統担保は?

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清宮涼=ワシントン 田嶋慶彦 編集委員・佐藤武嗣
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 日米両政府は4月10日の首脳会談で、自衛隊と米軍による「指揮統制」を連携させる方針で合意する。米側は在日米軍司令部の機能を強化する考えで、米太平洋艦隊司令官を日本に派遣する案などが浮上している。連携の仕組み作りで日本が独立した指揮系統をどう担保するかが焦点となる。

 現在の在日米軍司令部東京都)は、在日米軍基地や部隊の管理が主な任務で、有事などの際の作戦指揮権を持たない。指揮権は米ハワイのインド太平洋軍司令部にあるが、作戦領域は極東からインド洋まで広範囲で、日本とは時差もある。

 中国や北朝鮮の動向など、日本周辺の安全保障環境が悪化するなかで、日米の部隊運用を円滑にするには、在日米軍の機能を強化すべきだとの声が強まっていた。

 キャンベル米国務副長官も21日、朝日新聞などの取材に応じ、日米の指揮統制の連携は「日米首脳会談で取り上げられる」と強調。「在日米軍が日本の取り組みとよく統合できるよう必要な措置を講じる」とも語り、要員の増強を含め、在日米軍司令部の機能強化を図る考えを示した。

 複数の日米政府関係者によれ…

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