教え子10人を盗撮、明光義塾の元教室長に有罪判決 さいたま地裁

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山田みう 有元愛美子 仁村秀一
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 大手学習塾「明光義塾」の教室長だった男が、塾内のトイレなどに設置したカメラで生徒を盗撮したなどとして逮捕され、その後、性的姿態等撮影と児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪で起訴されていたことがわかった。27日、さいたま地裁(北村和裁判官)は男に懲役3年、保護観察付き執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。

 判決を受けたのは、平田芳和被告(38)=埼玉県春日部市。関係者によると、事件当時は同県内にある同塾の教室長だった。

 判決によると、平田被告は2022年1月~23年8月に勤務先で、授業中の指導室や女子トイレ内で塾の生徒10人を盗撮。授業中にスマートフォンを手に持ち撮影したり、トイレにスマホを設置したりして撮り、画像を生徒ごとに分けてSDカードに保存するなどした。

 北村裁判官は「生徒は信頼していた被告人から盗撮されたと知り、大きなショックを受けた。責任はかなり重い」と指摘した。一方で、深く反省しているなどとして、刑の執行を猶予した。

相次ぐ学習塾講師や教員による性加害、政府も対策へ

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    サンキュータツオ
    (漫才師・日本語学者)
    2024年3月28日6時30分 投稿
    【視点】

    処分が甘い。 長期間にわたって計画的に行われた罪にもかかわらず、執行猶予がつく理由がよくわからない。「深く反省」しているからといって、短く貴重で、多感な時期を過ごした生徒たちの精神的苦痛や、こうした犯罪者のために業界的に信用を失っていく学校

    …続きを読む