万歳のやり方、「手のひらは内側」が正しい? 変えられぬ心理とは

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岡田玄
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 選挙で「当選確実」が報じられた時。「バンザーイ」が恒例の衆院解散時――。多くの政治家が、手のひらを内側に向けて万歳をしている。広まった背景に「万歳三唱令」なるものがあったらしい。調査した社会心理学者のサトウタツヤ立命館大学教授に聞いた。

 万歳の発声と共に、右足を半歩出す。両手を真上に挙げ、手のひらは内側に――。1990年代から2000年代初頭、そんな「正しい万歳のやり方」を定めたとされる「太政官布告 万歳三唱令」なるものが各地に広がりました。真偽の確認が国立国会図書館に相次ぎ、国会で関連質疑もされました。

 思わぬ騒動になったとして…

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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2024年3月29日5時0分 投稿
    【視点】

    「嘘から出たマコト」もまた文化、という文脈の価値もわからないではないけれど、かの「江戸しぐさ」問題みたいな例もありますからね。やはり「嘘も百回言えば真実になる」的な路線を助長しかねない知的スタンスはマズいでしょう。戦略的な恣意が混入する余地

    …続きを読む