第7回鉄道員、北の国から……、廃線後どうなる映画・ドラマゆかりの駅

有料記事根室線「赤線区」ラストラン

編集委員・堀篭俊材
【動画】「蛍」中嶋朋子さん語る 廃線・廃駅、そして「北の国から」
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 JR根室線の富良野―新得間(81・7キロ)が3月末の運行で廃線・バス転換になるのに伴い、映画やテレビドラマのロケに使われ、ファンの間で「聖地」とされる駅も廃止される。沿線自治体は駅舎を保存する意向だが、引き継ぐ先が決まっていない駅もある。別れを惜しもうと、多くの鉄道ファンたちが連日訪れている。

 3月末で廃駅になる駅のひとつ、根室線の幾寅駅(北海道南富良野町)。今でも架空の「幌舞(ほろまい)駅」の看板が出迎えてくれる。高倉健主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」(1999年公開)の舞台となった駅だ。

 駅を訪れた千葉の大学院生の北岡大知さん(24)は「幾寅と富良野間の乗車券がほしくてやってきた。幾寅駅は初めてだけど、古い木造駅舎がとてもいい雰囲気」と気に入った様子だ。しかし、「廃線は仕方がない。札幌から道東への人の移動は後から開通した石勝線中心になってしまったし、災害復旧のためのお金もかかる」と話す。

 廃線になる区間の約半分にあ…

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