「岸田さん、国民を味方につけるに至ってない」公明・山口氏が苦言

国吉美香
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 公明党山口那津男代表は27日、東京都内での講演で衆院解散の時期について、自民党の裏金事件を受けて政治不信が高まっていることを指摘し、「連立政権もろとも影響を受ける。信頼回復のトレンドを確認できるまで解散すべきではない」と語った。

 その上で来夏の東京都議選参院選に言及し、「(二つが)ほぼ同じ時期に行われる。例えば衆参ダブル選挙で大きな選挙が重なると、公明党のエネルギーが分散され、公明候補の当選を最優先せざるを得ない。一緒に戦う自民党としても、大きな選挙を重ねない方が協力はうまくいく」とも述べ、来夏の衆院選は避けるべきだと強調した。

 また岸田文雄首相のリーダーシップについては「岸田さんは国民をおおかた味方につけるような立場には至っていない」と苦言を呈した。

 2009年から務める代表職は現在8期目。今年は代表を含め執行部人事を決める2年に1度の党大会が控えているが、自身の去就については「選挙で党の力を最大に発揮するには、どういうシフトがいいのか。熟慮している」と述べるにとどめた。(国吉美香)

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    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2024年3月27日21時15分 投稿
    【視点】

    ここ最近、公明党幹部の衆院解散をめぐる発言は随分と踏み込んだものが多いように感じます。石井啓一幹事長は今月、テレビ番組に出演した際に、衆院解散・総選挙の時期をめぐって「総裁選の期間中は、自民党が非常に注目をあびる。そこで選ばれた総裁は非常に

    …続きを読む