差別被害続くサッカーブラジル代表 「肌の色で侮辱される」涙の訴え

有料記事

河野光汰

「肌の色のことに邪魔されずにプレーしたいだけだ」――。スタジアムで人種差別を受けていると訴え続けてきたブラジル代表でスペインリーグ強豪レアル・マドリードのFWビニシウス選手(23)に対する人種差別がやまない。25日に会見したビニシウス選手は「肌の色で侮辱されてプレーにも影響している」と涙を流し、差別の根絶を訴えた。

 ビニシウス選手をめぐっては昨年5月、試合中に相手サポーターから「サル」と連呼され、激高したビニシウス選手がスタンド付近に詰め寄って試合が中断した。

 同様の差別事件は2021年10月以降10件にのぼり、ビニシウス選手のシャツを着た人形が首にひもをかけてつるされるなど、ひどくなる差別に苦しんでいた。

ここから続き

 ブラジル外務省が駐ブラジル…

この記事は有料記事です。残り370文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    阿部藹
    (琉球大学客員研究員・IAm共同代表)
    2024年3月29日22時27分 投稿
    【視点】

    この記事を読んで、元横綱・白鵬の宮城野部屋が弟子の暴力問題を受けて当面閉鎖されることを考えずにはいられなかった。プレー中に何の落ち度もない選手が肌の色や人種を理由に侮辱されたことと、暴力事件があったことを理由に部屋が閉鎖されることは、もちろ

    …続きを読む